中央競馬の新馬レースに強い騎手を探す【2017~2021年のデータで検証】
本記事では、中央競馬の新馬レースに強い騎手を探していきます。
新馬レースは過去実績がないため予想が困難です。
予想の際に参考になるのは、騎手や調教師、血統だったり様々ですが、本記事では騎手に焦点を当てます。
過去レースのデータを収集して、新馬レースに強い騎手をはじき出してみます。
過去5年分(2017〜2021年)のデータを準備
まずはデータの準備ですが、今回は5年分のデータを使います。
1年分だと新馬レースはあまりなかったので、5年分使うことにしました。
中央競馬のレースに絞り、2歳新馬および3歳新馬のレースを集計すると全部で1,470レースありました。
このデータを使って集計していきます。
データの確認
騎手の出場レース数を集計してヒストグラムにすると次のようになりました。
騎手は全194名です。
ある程度のレース数がないとデータの信憑性が落ちてしまうので閾値を設けます。
集計データの平均出場レース数は104.2で、中央値は62.5でした。
最小値は1、最大値は464です。
ここでは中央値を閾値につかいます。
つまり、出場レース数が62.5以上ある騎手に絞って比較を行っていきます。
これで騎手は97人に絞られました。
中央値で区切ったのでちょうど半分です。
結果を確認する
それでは結果を見ていきます。
ここでは次の4つのパターンで見ていきます。
- 1着の回数
- 1着になる確率
- 3着以内の回数
- 3着以内に入る確率
それぞれトップ10をご紹介します。
1着の回数
まずは1着の回数で見ていきます。
騎手 | 1着 | レース数 |
---|---|---|
C.ルメ | 121 | 418 |
福永祐一 | 86 | 409 |
川田将雅 | 67 | 294 |
M.デム | 62 | 294 |
武豊 | 56 | 304 |
田辺裕信 | 46 | 354 |
戸崎圭太 | 45 | 348 |
和田竜二 | 42 | 452 |
三浦皇成 | 40 | 364 |
松山弘平 | 38 | 464 |
1位はダントツでC.ルメール騎手です。
その他有名騎手が勢揃いです。
1着になる確率
次に1着になる確率でみていきます。
騎手 | 1着(%) | レース数 |
---|---|---|
C.ルメ | 28.9% | 418 |
川田将雅 | 22.8% | 294 |
M.デム | 21.1% | 294 |
福永祐一 | 21.0% | 409 |
武豊 | 18.4% | 304 |
北村友一 | 13.5% | 245 |
田辺裕信 | 13.0% | 354 |
戸崎圭太 | 12.9% | 348 |
石橋脩 | 11.4% | 290 |
三浦皇成 | 11.0% | 364 |
1位はこちらもぶっちぎりでC.ルメール騎手です。
28.9%ですので、3〜4回に1回は1位になっていることになります。
ちなみに最下位の確率は0.8%でした。
2位以下は多少変動はありますが、登場する騎手はさほど変わりません。。
3着以内の回数
次に3着以内の回数で見てみます。
騎手 | 3着以内 | レース数 |
---|---|---|
C.ルメ | 254 | 418 |
福永祐一 | 199 | 409 |
川田将雅 | 152 | 294 |
M.デム | 140 | 294 |
和田竜二 | 134 | 452 |
田辺裕信 | 128 | 354 |
武豊 | 123 | 304 |
三浦皇成 | 121 | 364 |
松山弘平 | 120 | 464 |
戸崎圭太 | 119 | 348 |
こちらもC.ルメール選手の独壇場ですね。
1位と2位と3位の差がそれぞれ大きいことがわかります。
3着以内に入る確率
最後に3着以内に入る確率をみます。
騎手 | 3着以内(%) | レース数 |
---|---|---|
C.ルメ | 60.8% | 418 |
川田将雅 | 51.7% | 294 |
福永祐一 | 48.7% | 409 |
M.デム | 47.6% | 294 |
武豊 | 40.5% | 304 |
北村友一 | 36.7% | 245 |
田辺裕信 | 36.2% | 354 |
池添謙一 | 34.3% | 251 |
戸崎圭太 | 34.2% | 348 |
三浦皇成 | 33.2% | 364 |
こちらもC.ルメール騎手が1位です。
3着以内の確率は脅威の60%超えです。
半分以上のレースで3着以内に入っていることになります。
ちなみに最下位の確率は4.3%でした。
とりあえずC.ルメール騎手が出場していればその馬が本命になりそうですね。
まとめ
本記事では、中央競馬の新馬レースに強い騎手を2017年〜2021年のデータから探しました。
有名騎手が揃っていましたが、中でもC.ルメール騎手が圧倒的な強さを見せていることがわかりました。
騎手による勝率の差は雲泥の差なので、新馬レースを予想する際には、騎手に注目してみるのもありかもしれません。
今後の競馬予想に役立てていきたいところです。