中央競馬の新馬レースに強い調教師を探す【2017~2021年のデータで検証】
本記事では、中央競馬の新馬レースに強い調教師を探していきます。
新馬レースは過去実績がないため予想が困難です。
予想の際に参考になるのは、騎手や調教師、血統だったり様々ですが、本記事では調教師に焦点を当てます。
過去レースのデータを収集して、新馬レースに強い調教師をはじき出してみます。
過去5年分(2017〜2021年)のデータを準備
まずはデータの準備ですが、今回は5年分のデータを使います。
1年分だと新馬レースはあまりなかったので、5年分使うことにしました。
中央競馬のレースに絞り、2歳新馬および3歳新馬のレースを集計すると全部で1,470レースありました。
このデータを使って集計していきます。
データの確認
騎手の出場レース数を集計してヒストグラムにすると次のようになりました。
騎手は全224名です。
ご覧の通り、2つの山ができていることが確認できます。
ある程度のレース数がないとデータの信憑性が落ちてしまうので閾値を設けます。
集計データの平均出場レース数は90.25で、中央値は100でした。
最小値は1、最大値は164です。
ここでは中央値を閾値につかいます。
つまり、出場レース数が100以上ある騎手に絞って比較を行っていきます。
これで騎手は113人に絞られました。
中央値で区切ったのでちょうど半分です。
結果を確認する
それでは結果を見ていきます。
ここでは次の4つのパターンで見ていきます。
- 1着の回数
- 1着になる確率
- 3着以内の回数
- 3着以内に入る確率
それぞれトップ10をご紹介します。
1着の回数
まずは1着の回数で見ていきます。
調教師 | 1着 | レース数 |
---|---|---|
友道康夫 | 36 | 110 |
中内田充 | 34 | 101 |
手塚貴久 | 32 | 136 |
池江泰寿 | 28 | 115 |
安田隆行 | 28 | 143 |
木村哲也 | 24 | 107 |
藤原英昭 | 23 | 115 |
松永幹夫 | 23 | 122 |
国枝栄 | 22 | 135 |
加藤征弘 | 22 | 122 |
1位は友道康夫さんです。
3位までは30勝を超えています。
1着になる確率
次に1着になる確率でみていきます。
調教師 | 1着(%) | レース数 |
---|---|---|
中内田充 | 33.7% | 101 |
友道康夫 | 32.7% | 110 |
池江泰寿 | 24.3% | 115 |
手塚貴久 | 23.5% | 136 |
木村哲也 | 22.4% | 107 |
藤岡健一 | 20.8% | 101 |
藤原英昭 | 20.0% | 115 |
安田隆行 | 19.6% | 143 |
松永幹夫 | 18.9% | 122 |
加藤征弘 | 18.0% | 122 |
1着の確率でみると、1位は中内田充さんとなりました。
2位とは僅差で、どちらも30%を超えています。
大体3回に1回は1着になっていることになります。
3着以内の回数
次に3着以内の回数で見てみます。
調教師 | 3着以内 | レース数 |
---|---|---|
安田隆行 | 71 | 143 |
友道康夫 | 69 | 110 |
中内田充 | 63 | 101 |
池江泰寿 | 62 | 115 |
手塚貴久 | 60 | 136 |
木村哲也 | 60 | 107 |
矢作芳人 | 55 | 160 |
須貝尚介 | 55 | 130 |
藤原英昭 | 54 | 115 |
清水久詞 | 52 | 159 |
こちらは、1位が安田隆行さんになりました。
唯一の70回超えです。
3着以内に入る確率
最後に3着以内に入る確率をみます。
調教師 | 3着以内(%) | レース数 |
---|---|---|
友道康夫 | 62.7% | 110 |
中内田充 | 62.4% | 101 |
木村哲也 | 56.1% | 107 |
池江泰寿 | 53.9% | 115 |
安田隆行 | 49.7% | 143 |
藤原英昭 | 47.0% | 115 |
藤岡健一 | 46.5% | 101 |
手塚貴久 | 44.1% | 136 |
須貝尚介 | 42.3% | 130 |
池添学 | 41.7% | 103 |
3着以内の確率で見ると、1位は友道康夫さんでした。
1位と2位は60%を超える結果となっています。
半分以上のレースで3着以内に入っていることになります。
最下位は1.9%で、こちらも1位と比べると大きな差があることがわかりました。
まとめ
本記事では、中央競馬の新馬レースに強い調教師を2017年〜2021年のデータから探しました。
1着になる確率が最も高いのは中内田充さん、3着以内に入る確率が最も高いのが友道康夫さんという結果になりました。
調教師による勝率の差はかなり大きいことが今回の分析からも判明したので、新馬レースを予想する際には、調教師に注目すると良いかもしれません。
是非とも今後の競馬予想にご活用ください。